2013年12月19日木曜日

泣く子もほめる!「褒める達人」略して「褒め達」

あなたは最近誰かを褒めましたか? 部下や子どもを叱ってばかりいませんか?
12月16日の産經新聞の夕刊で 日本ほめる達人協会 理事長西村貴好氏について書かれた記事を目にしました。
西村氏をはじめとする「ほめ達」と呼ばれる人々が全国で活躍していることを ごぞんじでしょうか? 「ほめ達」とは「ほめる達人」の略。なんとも、イマ風の呼びかたですね。
企業の「ほめ達」は部下や同僚のいいところを見つけて褒める。 褒められた相手は、やる気が上がり、企業の成績アップという結果につながるとか。 企業だけでなく、子育てや教育の現場でも注目されているそうです。
そんな達人たちが立ち上げた協会が「日本ほめる達人協会」。 代表理事である西村貴好(にしむら・たかよし)氏の経歴を少し紹介すると、 西村氏は大学卒業後、野村不動産勤務を経て、実家のホテル運営に携わるも、 人材定着不足に悩まれたそうです。その中で「褒めて伝える」効果に気付き、 たった一年で人材募集費・年間 120 万円をゼロにしたそうです。 平成17年には、ほめる調査会社「C’s」を創業し、22年から「ほめ達」検定を開始。 現在は「一般社団法人 日本ほめる達人協会」理事長を務められています。 http://www.hometatsu.jp/
褒め方には、いくつかのポイントがあります。 ただ、なんでもかんでも褒めればいいというものではありません。
「褒める」を辞書でひくと 「他者のした行いを優れていると評価し、そのことを言う」とあります。 つまり、褒めことばには、何かしら事実が入っていることが重要。
新聞でも紹介していた「ほめ達」の一つのスキルに「相手の名前を褒める」があります。
相手の名前に関心を寄せるということは、 相手の存在に関心を寄せているということにもつながります。 そのことをほめ言葉で伝えると、とても効果があります。 まず、「高田敏代さんって素敵な名前ですね」。その次に、 「お名前の敏は、流行を敏感にキャッチされているお仕事にぴったりですね」とか、 「いつもアクティブな高田さんだから、お名前に俊敏の敏が入っているのはぴったりですね」 などなど。
相手の名前をしっかりと口にして、相手の存在を承認する。 そして、相手の職業や性格に沿った事実や特長につなげて言葉にすると、 「関心を持ってもらえているな」と相手も実感でき、心地よく感じてもらえるわけです。
とはいえ、「人を褒めるのは難しい」と思っている人も少なくないはず。
新約聖書の「ピりピ人への手紙」の中にある一節をご紹介しましょう。 「何事も自己中心的な気持や虚栄心からでなく、へりくだった気持ちで互いに人を
自分より優れた者としなさい」。 つまり「自分のほうが上だ」とか、「自分のほうが優れている」という思いを持たず つねに相手が上であると思って接しなさいということを言っていると解釈できます。
人を褒めるときも同じ。 「自分のほうがもっとうまくできる」 「自分よりあの人が優れていると認めるのは悔しい」などと思っていると 相手を褒めることは難しくなります。
先の西村氏も 「ほめ達とは、他人とは自分は違うということを知っている人。
その違いを楽しめる人」と言っています。 人を褒めることが苦手な人は、常に他者と自分を比較してしまい、 「負けたくない!」と心の中で競ってしまっている可能性も。 他者と自分を切り離す作業をしてみれば「褒める」ことがもっとカンタンに できるようになるかもしれませんよ。
「褒める」は、11月10日号のブログでお話した「承認」スキルのひとつ。 褒めるメッセージのポイントはそちらでも詳しく話しているのでご参照ください。

年末年始色々な方とご挨拶されるシーンも多いと思います。 ぜひ、「褒め達」の褒めるスキルを実践してみて下さい。 今まで以上に笑顔のあるコミュニケーションがはかれること、間違いなしです。

0 件のコメント:

コメントを投稿