2013年11月11日月曜日

「承認」スキルを上手に活用しましょう
人間関係を円滑にし相手を元気にする魔法のコミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルの一つである「承認」スキル。
具体的に言えば、相手に現れている変化、成長、成果などに気づき、
そのことを言葉で相手に伝えることです。
たとえば、相手を「褒める」という行為もその一つですね。

「承認」を英語で言うと「Acknowledgement(アグノレッジメント)」。
「受け取ったことを知らせる」「気づいたことを示す」という意味があります。
そのためには、まず、相手に心を向けて観察することが大切です。
「こんなところまで見ていてくれた!」と思ってもらえるような言葉を
かけることで、相手に「承認」を伝えることができるのです。

では、「承認」はどのように伝えればいいのでしょうか?
まずは相手を尊重し、気づいたことをはっきりと言葉で伝えます。
それは、日常の中のほんの小さなことでいいのです。
たとえば職場であれば、
「今日はいつもより早く出社していたね」
「報告書の作成が速くなったね」…など。
呼びかけるときに相手の名前を加えるとより効果的です。
「自分を見ていてくれる」という実感を相手に与えることができ、
「自分はこのグループの一員なんだ。自分の居場所がここにあるんだ」と思えるからです。

職場での承認には以下のようなものがあります。
・挨拶をする  ・声を掛ける  ・名前を呼ぶ   ・お礼を言う  ・変化を伝える
・労をねぎらう ・意見を求める ・信頼して任せる ・役割を与える ・成功談を聞く
・相談をする  ・目標を聞く  ・将来の事を聞く ・家族を気遣う ・人に紹介する
他にも、「メールにすぐに返信する」ことや相手との約束の時間を守ることなども
あげられます。

次に「承認」の伝え方ですが、主なパターンは3通り。
ひとつめは
「あなたはよくやってる」のように相手が主語の[You]メッセージ。
相手を褒めるときなどに使います。
ふたつめは、
「私はとても嬉しく思った」のように私が主語の[ I ]メッセージ
これは相手を認め、そのことについて自分が感じたことをプラスした伝え方です。
みっつめは
「私たちはこう思っています」など、我々が主語の[We]メッセージ。
一緒にいる人達の実感やその場所への影響を伝えます。

[YOU]メッセージの場合は
「あなたは頑張っている」など、観察した相手の状態についてのみを
話すことになりますが、
[I]メッセージは、「あなたの頑張っている姿に私も刺激を受けた」など、
相手の観察→自分の気持ちという2段階の承認を相手に伝えるので、
少し高度になりますが相手の心には強い印象を与えます。
そして[WE]メッセージになると、
「あなたが来てくれてから私たちの仕事がはかどっています」と言ったぐあいに
相手の存在がその場にいるみんなに影響を与えていることを
伝えるので、言われた人はとてもうれしく感じるはず。
結果として、心の距離もぐんと縮まるでしょう。
ただし、[We]メッセージはある程度共感づくりに成功した相手でないと
唐突すぎて相手に不快感を与えてしまうかもしれないので使うシーンをよく考えて。

人は、だれかに認められていることを実感できると
嬉しくなり、明るく元気になります。
職場や、家庭で、承認はモチベーションを上げたいときに効果的。
相手のやる気や自発性を促し、お互いの信頼関係をつくる基盤にもなります。
「承認」スキルを少し意識して使ってみてください。

人間関係の悩みを少し軽くできると思います。

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