2013年10月9日水曜日

「セレンディピティ」                  ふとした偶然をきっかけに幸運を得る能力

古墳で拾った小学生の宝物が国内最古級の青銅鏡の破片だった!!
10月8日のテレビ各局で大きく取り上げられたニュースです。
小学生のテレビインタビューでの言葉
「鬼ごっこの鬼役をしていたとき、暇だったので草むらで虫を探していて偶然拾った」
このニュースを見ていて、少し前に気になっていた言葉をふと思い出しました。

「セレンディピティ(偶察力)」

セレンディピティ( serendipity)は、何かを探しているときに、
探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉です。
もともとはイギリスの政治家・小説家のホレス・ウォルポールが
18世紀に生み出した造語で「セレンディップの3人の王子」という
童話にちなんでいるそうです。

何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。
ふとした偶然から得たひらめきによって幸運をつかみ取る能力のこと。
(出典:Wikipedia)

私には、ある種の感性で、感じ取る能力のように思えるのです。

たとえば、「棚からぼたもち」ということわざがあります。
偶然、開けていた口にぼたもちが飛び込むことから、
努力しないで幸運が舞い込むという意味ですね。

セレンディビティは、この「棚ぼた」とは少し違っていて、
目標を持って努力(研究、開発)をしていたり、
何か欲しいものを探したりしている中で偶然得られる幸運..

たとえば、
ビジネスシーンでおなじみの付箋もセレンディビティから生まれたもののひとつ。
強力接着剤を開発していたときにできた
「一度くっつくものの、はがれやすい」という失敗作を
1人の研究員が「本の栞に応用できないか」と、
考えかたを変えたことが開発のスタートとなったそうです。
それが、今や世界中で使われる希代のヒット商品になってしまった!

セレンディピティは科学の世界でもよく使われます。
ペニシリンを取り出すことに成功したフレミングのエピソードもしかり。
彼は研究中の病原菌に青カビを付着させています。
実験の主旨からすると、これは失敗なのですが
フレミングは青カビの周りでは菌が増殖していないことに気づき、
そこから抗生物質・ペニシリンを開発することができました。

偶然得た情報を「ふーん」と流す人より、
「あ!これをあれに活かしてみよう」と考える人。

モノゴトを否定的に考えがちなネガティブな人より
モノゴトを積極的に受け入れることの出来るポジティブな人の方が
セレンディピティ度(偶察力)は高くなります。

ちょっと視点を変えてみるだけで、今まで見えなかったものが見えてくる。
まず、そのことに気づいてください。
そして、ちょっと意識して偶然の出来事を注意深く見てください。
それがセレンディピティを磨くことになり、
いままで逃していた偶然の幸運をつかみ取れるようになるはず。
世の中は、あなたが思っているよりも
はるかに多くのチャンスであふれているのです。
それに気づかないと、もったいないですよ!





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