2013年8月21日水曜日

「Night Fall」涼感アートへの誘い

猛暑の夏休みに、素晴らしいという噂を聞いて
軽井沢の千住博美術館を訪問しました。

森の光と緑に包まれた近代的な美術館で、
館内に足を踏み入れるとそこには光と自然が
満ち溢れていました。
穏やかなカーブを描く壁面と吹き抜けの空間が、
不思議な心地よさを漂わせながら千住アートの世界へと
誘導してくれます。
そしてそこは、日本画家千住博氏の作品と出会える
空間でした。

千住博氏は、京都造形芸術大学学長。
同大学付属康耀堂美術館館長。東京芸術学舎学長。
1958年生まれで(私と同い年‥)、出身は東京都。
作曲家の千住明氏は弟、バイオリニストの千住真理子氏は妹という芸術一家。

1987年、東京藝術大学大学院博士課程修了。
1995年に「第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ」で名誉賞受賞。
これは東洋人として史上初の快挙だったそうです。

「The Fall」のために今回、
美術館に新たな展示室「The Fall room 」が増設されたということからも
作品対する氏の思いの強さがうかがえます。
「最良の方法で展示したい」という千住氏の意を受けて
空間をデザインしたのは、同館を設計した西沢立衛氏。
「地下宮殿」というコンセプトのもと、
地下空間にある地底湖の岸辺に作品が展示されているというイメージだそうです。

そして、今年6月5日より待望の一般公開がスタート。
「ヴェネツィア・ビエンナーレ」での公開後は倉庫に保管されていたため、
実に18年ぶりの一般公開だったとか。

「The FAll」は縦340cm、横1356cm。
墨絵のようにモノトーンで描かれた水流の絵画と
床に張られた水との競演が素晴らしい。
残念ながら警備員がいて写真撮影してお見せする事が出来ません。
ネットなどでスケールを意識しがら見ていただけるといいかと思います。

この夏の猛暑のせいなのか、私がとても気に入った作品は、
外部の光を完全に遮断した漆黒の空間で幻想的な姿を浮かび上がらせる「Night Fall」。
夜光塗料を使って和紙一面に描かれた滝が
ブラックライトに照らされて青白い輝きを放ち、実に幻想的なのです。(写真)
ひととき、灼熱の外界を忘れさせてくれるブルーの空間に魅了され、
なんと30分もお昼寝をしてしまいました。

今回は、涼やかなアートをみなさんにプレゼントします!

残暑厳しい折、つかの間の涼感を感じていただければ。

2013年8月10日土曜日

バブル期ファッションの再来!? カーディガンが大活躍している

8月の秋立ち上がりのウインドウに、
カーディガンの肩掛けスタイルが目立ちました。

そしてそのスタイルは今、街中でもよく目にするようになっています。
誰が名付けたのか、お洒落な男子や女子の間では
バブル時代を象徴するという「プロデューサー巻き」や
お洒落パパの代表、石田純一をイメージした
「ジュンイチ巻き」などと呼ばれているらしい?
ツイッターなどでは「映画監督ファッション」という
呼び名もあったようです。

そういえば、最近、80年代~90年代のバブル期のファションが
少し形を変えてリバイバルしています。
例えば、トップスをウエストにインする着こなしや、太めの眉なども
当時の流行の着こなしでしたね。

そして、「カーディガン」。
脱ぎ着のしやすいこのアイテムは
季節の変わり目の定番でもあり、温度調節にとても重宝します。

着こなしの特徴としては、
流行色やアクセントになるような派手な色を選び、
アウターというよりもむしろファッション雑貨のような感覚。

シャツやカットソーなどのシンプルなアイテムに
ストール代わりに、“ちょい足し”するコーディネートが今風。

巻き方は、すべてのボタンをきちんと止めて
衿部分を第一ボタンから第2ボタンぐらいを内側に少し折り返し
首に添って掛ける。ボタンは好みで内側でも外側でもOK

若い世代の間では上記のように首に添ってではなく、
一方の袖は首に、もう一方は脇の下を通して巻く「たすき掛け」も
個性的な着こなしとして人気があるようです。

さらに、秋冬の新たなバリエーションとして
「腰巻き風」のスリーブベルト=トップスの袖を腰に巻いたようなスタイルも浮上。
カーディガンはもちろん、セーターやブルゾンなどを腰に巻くスタイルが
流行の兆しを見せています。

実際にアウターを腰に巻くのではなく、
腰巻き風に見せたデザインのワンピースやスカート、
ショートパンツなどのアイテムも続々と登場。
セリーヌの秋冬コレクションでも
ウエスト部分に大きなリボンを結んだような
腰巻き風スタイルが見られました。
ヒップにボリュームを持たせながら、ウェストをほっそり見せる。
モテ・スタイルの新しいテクニックとアイテムになりそう。