2014年4月21日月曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 6 「Monoprix(モノプリ)」

フランスのエスプリ漂う高級スーパーの代表格「Monoprix(モノプリ)」。

「Monoprix(モノプリ)」はフランスで最もメジャーなスーパーで創業は 1932 年。 パリ市内に50店舗以上、フランスの有名な観光地のそばなどにも数多く展開しています。 高級志向の商品ラインナップが特徴。

Monoprix はグループ企業であり、 消費者のニーズに合わせて多彩なスタイルの店舗を展開。 代表的なショップは次の4つ。

○Monoprix(モノプリ) 食料品だけでなく衣料や生活雑貨、キッチン用品、コスメ、レジャー用品などが揃う 総合スーパー。グループの店舗の中でも売り場面積の広さを誇るパリジェンヌ御用達の店。

○MONOP’(モノップ) 2005年に登場したコンビニ的なお店。Chatlet ( シャトレ ) 駅や La Defense ( ラ・デファンス ) 駅など利 用客の多い駅の構内にもあります。Monoprix よりも営業時間が長めですが、日本のコンビニのように24時 間営業という訳ではなく、多くの店舗は深夜0時まで営業。

○Dailymonop(デイリーモノップ) テイクアウト専門の店舗。おしゃれで広々としたイートイン・スペースもあります。 惣菜、サンドウィッチ、スープ、デザートなど 200 種類を超える デリ商品の豊富なバリエーションが魅力。

○beauty monop’ ( ビューティーモノップ ) 2005年末にオープンした美と健康がテーマのショップ。オーガニック製品も充実。

他にも... ○Le Resto (Monop Store・ル・レスト ) Monoprix が展開するオシャレなカフェ・レストラン。モノプリらしく、健康志向のヘルシーな ランチメニューなどが手軽に楽しめます。

モノプリはプライベートブランドも幅広く展開。 食料品では「モノプリ・グルメ」というシリーズがあり、 ジャム、ハム、ペースト、紅茶、チョコレートやクッキーなどあらゆる食品が。 プライベートブランドなので価格もリーズナブルなため、地元のみならず 観光客がお土産としてGETしていく姿も多いとか。

衣料品は日本のブランドで言えば、ユニクロや無印良品のようなイメージでしょうか。 良質でベーシックなアイテムが中心のようです。 売場を見ると基本カラーは白・ベージュ・ピンク・黒という印象でした。 毎シーズンさまざまなクリエイターとコラボしたコレクションを発表していることから、 ファッションブランドとしての地位が確立されているのでしょう。

モノプリはエコ問題への意識が高さも特徴的。 食品から衣料品まで、オーガニックな素材を使用したBIO商品が揃います。 ふつう、オーガニック製品は他の商品に比べて割高なことが多いのですが、 モノプリの製品は比較的リーズナブルな価格設定に。 この点からもBIO製品に対するモノプリの積極的な姿勢がうかがえます。 エコと言えば、日本でも人気が高いのが、モノプリのオリジナルエコバッグ。 素材はペットボトルのリサイクルだとか。 フランスでは1ユーロ程度で買えますが、日本で買うと 600 円以上します。

最後に豆知識。
パリの老舗デパートでは 「Galaries Lafayette ( ギャラリー・ラファイエット )」が有名ですが、モノプリはこの巨大企業の傘下。

そのため、ギャラリー・ラファイエットの食料品売場などでモノプリの商品を 見かけることがあります。

2014年4月9日水曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 5 「TATI( タチ )」

フランスのメガ激安ショップと言えば、 「TATI( タチ)」。
フランスで有名な激安ショップといえば、ずばり「TATI( タチ)) でしょう。 化粧品から日常雑貨、衣料品、靴までなんでも揃っていて驚くほど安い! なかでも、こちらで人気のアイテムが「ウエディングドレス」! 他の店と同じ商品が90ユーロ程度から買えるとあって、 ふだんはタチを利用しない女の子もウエディングドレスだけは ここに探しに来ることもあるようです。

その人気を受けてか、近年は数量限定のウエディング・コレクションを発表。 昨年は人気スタイリスト、ウィリアム・カルニモラ氏のデザインで、 ドレスの価格は299ユーロから999ユーロだったとか。

お店のアイコンはピンクのギンガムチェックのファサードで、同じプリントのショッピング袋も とにかく可愛い! 激安店でもセンスがいい点はさすがフランス。 ただ、店内に並んでいる服の素材や縫製のクオリティは「お値段なり」ですが。

「タチ」の創業は 1948 年。 戦後、社会が貧しかった時代に「低所得者に夢を」というコンセプトで、 チュニジア系ユダヤ人が工場から売れ残りの在庫を大量買い付けをし、 安く販売することからスタートしたとか。 確かに物価の高いパリでは驚く安さ。 今でも庶民の味方、貧乏人の救世主という役割を立派に果たしているのでしょう。 ただ、「安かろ
う・悪かろう」のイメージが定着しており、 中流以上の層からは軽蔑の対象ともなっているのが現実。 そのショップイメージを逆手に取り、セレブの中には
「タチ」で買った掘り出しものを素敵に着こなして 「これ、実はタチなのよ!」と自分のセンスの良さをアピールする人もいるとか。

元々は衣料が中心でしたが、 今では日用品・生活雑貨全般から貴金属や宝石までを取り扱っています。 ほかのスーパーでも取扱いがある石鹸やシャンプーなども激安のため、
「タチには不良品を卸しているのか?」という噂が出るほど。 ただ、食器類などは「デザインさえ気にしなければ...」というテイストですが。

多くの商品は「タチブランド」ではないものが多いのですが、 ここで買うとなぜか「タチブランド」と錯覚させられてしまう人が多いようです。 タチの存在感がなせる「タチ・マジック」といったところでしょうか。 参考までにファッションアイテムの価格帯は、

ジャケット•コートで20ユーロ、 ワンピース・ジーンズ・セーターは、10ユーロ、 ブラジャーは6ユーロ、ショーツは単品で3ユーロという感じでした。