56年ぶりにして、同じ都市での2度目の開催は「アジア初」という快挙を成し遂げた
2020年東京オリンピック。
この歴史的な栄誉を勝ちとるために“HARAJUKU KAWAII”が大きく貢献したことを
みなさんはご存知でしたか?
今回はこの“HARAJUKU KAWAII”についてお話ししたいと思います。
私は9月8日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた
オリンピック招致の最終プレゼンをわくわく、ドキドキしながら、朝までリアルタイムで観ました。
PRフィルムではスポーツの素晴らしさを感動的な映像で表現。
とても胸が熱くなる内容でした。
それに先だつこと7月3日(現地時間)、
スイス・ローザンヌで行われたプレゼンで使用されたPRフィルムが「IS JAPAN COOL?」。
「COOL JAPAN」と海外から賞賛される日本文化の魅力が
ふんだんに盛り込まれたこのフィルムこそ、人々の心を動かし、
招致を導く重要な鍵になったと私は思います。
「IS JAPAN COOL?」の映像にはうどんや弓道、神前結婚式など
いわゆる日本独自の文化の次に
原宿を行き交う“カワイイ”ガールズファッションが登場。
これこそ、最初にお話した“HARAJUKU KAWAII”ファッションだったのです。
東京のおしゃれシティとして名高い、原宿。
この街から発信されるファッションは、“カワイイ”カルチャー。
“カワイイ”は若者の最高の褒め言葉であり、
今や、世界で通用する共通語になっています。
フランス・パリの若者たちの口から普通に「カワイイ」が聞けるわけです。
“HARAJUKU KAWAII”が世界的なムーブメントであることを人々に知らしめたのは
2011年に世界デビューを果たした「きゃりーぱみゅぱみゅ」の存在。
原宿ガールのアイコンともいえるこのアーティストが
表舞台に踊り出たことで、日本の若者ファッションやポップカルチャーのすばらしさに
国内外・世代を問わない人々が、魅きつけられたのです。
そんな“Harajuku”や“Kawaii”ムーブメントの仕掛け人は
原宿発の人気ショップ「6%DOKIDOKI」の代表・プロデューサーで、
「きゃりーぱみゅぱみゅ」のPVやライブの美術演出を手掛けるアートディレクター・
増田セバスチャンさんです。
その世界観のルーツは90年代の「ホコ天」で見られた少し奇抜なストリートファッションだとか。
カラフルでキッチュ、ポップでクールな増田氏の世界観を早い段階で
認めてくれた1人が、かのソフィア・コッポラ監督だったそうです。
“センセーショナル・ラブリー”がコンセプトの「6%DOKIDOKI」を訪れたソフィアさんが
「なんてクレイジーなお店なの!世界のどこを探してもこんなお店はない!」と
絶賛してくれたことがきっかけとなり、
一気に注目されるようになったそうです。
それからネットの普及なども手伝い、
増田氏のファッションは日本よりも先に世界中のおしゃれガールたちから熱狂的に受け入れられます。
それが一周して、日本のファッション界のみならず映像や舞台アートの世界をも席巻。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」が世界で認められたことも相まって、
さらに“HARAJUKU KAWAII”の人気は加熱。
マンガやアニメとは角度の違う、若者達のリアルなユースカルチャーとして時代を牽引しています。
いま、原宿をファッションの聖地として訪れる海外の旅行者は年々増加傾向で、
彼らが必ずチェックするのが、増田さんのショップだと言われています。
2020年の東京オリンピックの際には、
海外のおしゃれ人間が原宿を目指すことは想像に難くありません。
そして、この秋。
2013年10月5日(土)、6日(日)の2日間、
原宿の街全体が会場となるサーキット型の無料大型フェスが開催されます。
全世界から注目を集めるきゃりーぱみゅぱみゅを始め、読モガールズバンド、
ファッション誌で活躍する人気青文字系モデルが登場。
ファッションショーなどを行う雑誌ステージには、
HR、KERA、Zipper、CHOKi CHOKi、CHOKi CHOKi girls、FRUiTS、mer、Used Mixの参加。
また、“Kawaii”カルチャーの第一人者である増田セバスチャン氏監修の公式キービジュアルも公開。
機会があれば、ぜひ、次代のファッションの鼓動を感じに行ってみてください。
■HARAJUKU KAWAii!! FES 2013
開催日:2013年10月5日(土)、6日(日)
開催場所:原宿全域(メイン会場:ラフォーレミュージアム、クエストホール、アストロホール他多数)
入場料金:無料
内容:ファッションショー、音楽ライブ、トークショーなど
12月1、2日の2日間、広島・広島NTTクレドホールにて
「HARAJUKU KAWAii!! FES 2012 in HIROSHIMA」も開催予定。
http://asbs.jp/event.php こちらをご確認下さい。