2014年6月25日水曜日

〜私を成長させてくれたハイブランド〜

ナポレオンのこんな言葉をご存知でしょうか?
「人はまとった制服のしもべとなる」。
身につける物がどれだけ人に心理的な影響を及ぼすかということを
端的に言った名言ではないでしょうか。

私は人生のさまざまなシーンで、この言葉が当てはまるような体験してきました。
ファッションの仕事を始めたばかりの頃は、
憧れの女性上司のファッションを真似ることで自分に自信が持てると思ってました。

そんな若かりし頃、ひとつのハイブランドとの出会いがありました。
きっかけは初めての海外出張。
レイデザイン研究所で仕事を始めてから半年後に
ミラノ・パリ・ニューヨークにリサーチに出かけたときのことです。
憧れのミラノをリサーチしているとき、あるショップの前で雷に打たれたような衝撃を受けました。
そのブランドは、ジョルジョ・アルマーニ。
一流ファッションの聖地・ミラノにおいてもひときわオーラを放つアルマーニは、
私の感性を刺激し、新しい世界へと導いてくれたのです。
「この感動を持って帰らねば!」と思った私でした。
その出張の際に持っていった5万円ほどを全てはたいてバッグを購入。
(今からおよそ25年前の5万円と言えば、かなり大金!)
そして、まだ、出張は始まったばかりだったというのに、お財布はカラに。
同行していた上司には、お金を借りるハメになりましたが、
私は大満足!でした。

翌年も海外出張でミラノに行く機会があり、そのときはスーツを購入。
24、5歳の私がアルマーニの直営店でスーツを買うなんて、
かなり背伸びをしたかもしれません。
でも、前回のブログに書いたように当時はキャリアが1〜2年だったにも関わらず、
クライアントのさまざまなニーズに応えて結果をだすべく奮闘していた時代。
私は日々、自分を大きく見せるために必死でした。
そして、アルマーニのスーツの威光は私に大きなパワーを与えてくれたのです。
ハイブランドのスーツの説得力はクライアントに対してはもちろん、
何より、私自身にもいい暗示をかけることができたと思います。

今となって分かったことですが
20代で着るハイブランドは、その価値が2倍にも3倍にもなります。
まず、服に合わせようとして無意識に背筋が伸びて、見ための印象にも変化が。
そして、服自体が持つオーラが、若さゆえの自信の無さを隠してくれるのです。
いわば “鎧”なのです。
だから、20代や30代でキャリアップを目指している人や大事なプレゼンテーションを抱えている人は、ぜひハイブランドの洋服を1着、手に入れてみてください。
きっとファッションとあなたが良い化学反応を起こして、新しい自分を導いてくれるはずです。

アルマーニのスーツは私にとって素晴らしいビジネスパートナーでしたが、
実は、ひとつ失敗談もあるのです。
20代のころ、ベネトンの創業者であるルチアーノ・ベネトン氏が来日され、
ご縁があって私が京都・大阪のリサーチとサンプリングをすることになりました。
世界のセレブをアテンドするのですから、
とうぜん私は勝負服のアルマーニのスーツを着て一行をお迎え。
が、そのとき同行していたルチアーノの妹・ジュリアーナ(ベネトンのデザイナー)からひと言。
「若いあなたにアルマーニはよくない! ケンゾーのような若々しい服を着なさい」。
たしかに、そのとき一緒に来日していたジュリアーナのお嬢さんは(私と同年代)、
上から下までカラフルなケンゾー・ファッションでした。
後で聞くと、イタリアでアルマーニのスーツは
「官公庁などのお堅い仕事につく年配の女性が着る」というイメージがあるという話でした。
後から思えば彼らがアルマーニに対して持つイメージや、ベネトンのファッション性などをもっとよく検討しておけば、よかったのです。

ファッションとは時に頼もしい道具であるし、

使い方次第で、意図しない自分を演出してしまうツールにもなると、
この体験で痛感しました。
今となってはいい教訓になった出来事でした。

「人はまとった制服のしもべとなる」。
部下を育てるのにナポレオンは1つ上の階級の制服を与えたそうです。
だからこそ私はみなさん、とくに若い人には
シーンごとに目的意識を持って服を選んでほしいと思います。
ときには、自分には身分不相応だと思えるようなハイブランドにも挑戦してほしい。


素敵に輝きたい、明日の服選び、ちょっと頑張ってみませんか?

2014年6月11日水曜日

高田敏代のファッション・プロフィール ~OLからレイデザイン研究所へ~

さて、今回からしばらくは私がファッションを生業とするようになったいきさつについてお話してみようかと思います。いわば、私の自己紹介ですね。
おつきあいいただければ、うれしいです。

私の社会人としての第一歩は京都の総合商社でOLとして就職しました。
配属されたのは浴衣を扱う部署。ちょうど、そのころ職場では「20歳の着物キャンペーン」の企画の真っ最中。(20歳前後の女性が着たい着物(浴衣)に特化したプローモションです)上司が提案していた着物を見た私は思わず「こんなん、誰が着はるの?」とひと言。
ちょうどターゲット層と同年代だったこともあり「@参考になれば…」
という気持ちからの発言でしたが、上司はご立腹。
(翌日から部署で総スカンを喰らってしまいました)
今にして思えば、入社間もない、いわばド素人の私が上司の企画を上から目線で否定したのですから当然といえば当然ですが。
「じゃあ、どんなのだったら着たくなるんだ!?」という上司の怒りの問いに、私の回答は「大正浪漫風のアンティークな着物」。
「じゃあ、プレゼンしてみろ!」という流れになり、翌日からイメージシートを作るべく資料集めに奔走することに。今みたいにインターネットでカンタンに資料が集められる時代と違ったので書店や図書館巡りをして、それはもう大変でした。
なんとか資料を集めて「さあ!どうだ!」とばかりに意気揚々と上司に提出。
「70歳のおばあさんが着る着物みたいやな」と鼻であしらわれて、この話はおしまい。
もう、がっかりなんてものではありませんでした。

企画として成立しなかった私の初プレゼン。
……ですが、資料集めやコンセプトを考えることに、大変さよりも楽しさを実感した私。
「これを仕事にしたい!」と思い、さっそく行動に移した私はファッションの専門学校に入学。
そして、昼は商社のOL、夜は「レイデザイン研究所」の研究生として学ぶ、ワーキングスタディの日々がスタートしたのでした。

「レイデザイン事務所」では、さまざまなことを学びました。
はじめはデザイナーを目指しましたがイラストもパターンも苦手で、挫折。ショーウィンドーのディスプレイ・デコレーターにも興味を持ったものの、ディスプレイにつきもののテグスを上手に扱えずに、これまた断念。コピーライティングの授業で成績はいつもクラスのトップクラスでしたが、そこで「コピーライターになろう」とは思いませんでした。
ただ、自分は手先よりも頭と口を使う仕事が向いていることを自覚。
行動しては挫折……を繰り返すことで、進むべき道が少しずつ見え始めたのです。

「レイデザイン研究所」での3年が過ぎたころ、
代表の河合玲先生が
「3年も学んだのだから、商品開発スタッフとして仕事をしてみないか」と言ってくださったのです。(レイデザイン研究所は専門学校だけでなく、商品開発・企画などの会社でもありました)
それが、私のファッションのプロとしてのキャリアのはじまり。

スタッフになって間もなく、先輩スタッフが次々と退職され、
気がつけば商品開発のプロとして、独りクライアントと向き合ってた私。先輩からは「クライアントには経験豊富であるように振る舞いなさい」と言われ、無我夢中の日々でした。
そのとき、会社は私のことを「高田は30代で元商社というキャリア豊富なスタッフ」と紹介していたのですから、その重圧たるや生半可ではありませんでした。

当時のことを振り返ると、よくやってこれたなと思うこともあります。
若さが持つエネルギー、仕事に対する情熱や好奇心、何よりファッションが好きだという思いが後押しをしてくれたのでしょう。

そして、もうひとつの要素は、根っからの挑戦者だという私の性分。
私は新しいことや一見無謀とも思える課題に挑戦するのが好きなのです。好きこそ物の上手なれ。
とはよく言ったもので、じぶんの実力よりも少し上を目指して取り組んできたことで今のキャリアが築けたと思います。

私にとってファッションの仕事は言うなれば、未来(未知)への飽くなき挑戦なのでしょう。
挑戦する前はどれだけ「怖い!」と思っても、トライしてみれば必ず何かを得られます。
そして、さらに前へと進むための扉も開くのです。
だから、皆さんも仕事でも試験でも恋愛でも、何かに挑戦しなければならなくなったら、前へ進むためのチケットが得られたと思ってトライしてみてください。
できれば、遊園地のジェットコースターを楽しんでいるような怖くて楽しい気持ちを持って。

最後に、
商社のOLだったときの「20歳のきものキャンペーン」で苦渋を飲んだエピソードの後日談を。
その2年後、大正浪漫をコンセプトにした若者向け着物ブランドを会社が発表し、これが若い世代にウケて一大ブームに。
専門紙に「着物にファッションの感覚を取り入れた画期的なムーブメント」と高く評価されたのです。くだんの上司からも「お前の企画はスゴかったんだな」とお褒めの言葉もいただきました。
その上司とは現在でも連絡を取り合う仲になり、ときどきは仕事の相談のされることも(笑)。
ほんとうに、人生に無駄なことってひとつも無いような気がします。
たとえ、そのときは挫折に思えたことでも……。

2014年5月21日水曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 8 「Collete(コレット)」

業界人が注視する唯一無二の老舗セレクトショップ「Collete(コレット)」。

「Collete(コレット)」は世界最先端のモードの聖地・パリで 
最も有名なセレクトショップ。今年で 17 周年を迎える老舗で、
 つねに世界のファッション業界から熱い視線が注がれています。
 ショーウインドーや店内のディスプレイを見るだけで最先端トレンドが分かる、
と言われています。
私が訪れたときも店内にいるお客のほとんどが業界人という印象を受けました。 
とくに、パリコレ期間中などは多彩なブランドの注目アイテムが並ぶため、
 実に3000人近い集客があるというから驚き。

ショップはルーブル美術館にほど近いサントノレ通りにあります。
 エルメス、ランバン、ジバンシーなど一流メゾンが並ぶなか、
 いつも人でにぎわっているのがコレット。 
オーナーが「お店とは雑誌のようなもの」と言うだけあり、
 つねに最新のモードやカルチャーが集約された店内はファッショニスタには、かなり刺激的。
 加えて、コレットのモットーは「Always getting better 常により良く」だそうで、
 ショーウインドウなどのディスプレイや商品ラインナップは1週間ごとに変わるとか。 
ディスプレイを彩るのは若手のフォトグラファーやグラフィックアーティストの作品。 
店内はモードだけでなくアートも楽しめる空間になっています。

世界で初めて、シャネルやエルメスなどのハイブランドのセレクトを可能にしたのが
コレットだそうです。毎シーズン15ブランドのみをセレクトしています。
服はハイブランド中心のセレクトなので、価格はかなりお高め。

どちらかと言うとトレンド色は薄く、ブルジョワジー向けのラインナップという印象を受けました。
ブランドとのダブルネームのコレット限定品もあります。

今年1月には、ミキモトとハローキティがコラボした
ゴージャスなジュエリーコレクションをコレットで発表。
高いものでパールのネックレス約2900万円、
手軽なものでシルバーとパールのバングル約5万円などがお披露目され、日本に先駆けてコレットで先行販売されました。


地下にはウォーターバーがあり、カフェでスイーツを楽しむこともできます。

1 階は雑誌や CD、インテリア小物、スニーカーなどのギャラリースペース、

2 階は何十体ものマネキンが並べられ、専属のスタイリストが定期的にコーディネイトして 
いるので必見です。

2012 年はオープン15周年を記念して、さまざまなイベントを開催。
 ショーウインドウには、25人のアーティストがボトルデザインを手がけた
クラランスの香水「オーディナミザント」が展示されました。 
これらは展示修了後、オークションで販売され、売上金は子どもたちのために活動する女性に 
クラランスが毎年贈る「ファム・ディナミザント賞」の支援金として寄付されたそうです。 
また、パリコレ後にパリのチュイルリー公園で「コレット・カーニバル」を開催。 
100ブランド以上のブースが並ぶおしゃれの祭典をパリジェンヌたちは楽しんだとか。

住所 : 213, Rue Saint-Honore, 75001, PARIS URL:http://www.colette.fr/
電話 :+33(0)1 55 35 33 99
営業時間 : 11:00-19:00

休業日 : 日・祝
アクセス:Tuileries 駅(メトロ1号線)から徒歩約3分


2014年5月7日水曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 7 「Merci(メルシー)」

一流メゾンが賛同。“エシカル消費” で時代の先を行くセレクトショップ 「Merci(メルシー)」。


パリでおしゃれなセレクトショップといえば、
真っ先に上げられたのが「コレット」でした。
ここ数年、その「コレット」を追随しているのが 2009 年にオープンした「メルシー」。 
新進クリエイターのショップが並ぶ北マレ地区の中心にあります。

「merci メルシー」は日本語で「ありがとう」。
高級子供服「 Bonpoint ( ボンポワン )」の設立者、
Marie France ( マリー・フランス ) と Bernard Cohen ( ベルナール・コ-エン ) 夫妻が
「ボンポワン」を売却後、“自分たちに出来ること”、
つまり社会貢献をコンセプトに 3 年半の歳月をかけて考えてオープンさせました。
 ショップ立ち上げのきっかけは「ボンポワン」のアトリエがあったマダカスカルの
貧困地域を見たときの衝撃だったそうです。 
メルシーの収益の一部はマダガスカルでの教育・発展を支援する基金
「le fonds de dotation merci」に寄付されます。 
これまでに、創業者コーエン夫妻による寄付と合わせて 
20 万ユーロ(約 2,800 万円)を超える資金が提供されているそうです。
 メルシーではショップを維持する必要経費を除いた売上金がすべて寄付されているとか。

売上から恵まれない子供達に寄付する「エシカル消費」というショップスタイルに
 Saint Laurent ( サンローラン ) 、Stella Mc Cartney ( ステラ マッカートニー ) 、
 香水の ANNICK GOUTAL ( アニック グタール ) 、 
フラワーの Christian Tortu ( クリスチャン トルチュ ) といった名だたるメゾンが賛同。
 マージンを控えた割安価格で商品が提供され、メルシーのユニークな品揃えが実現しました。

メルシーの商品セレクトには「ふつうであれば出会う機会のないオブジェやお客様を ひとつ屋根の下に集わせること」だとか。
 ヴィンテージ家具から最先端のアイテム、
ファッションのニューブランドから
すでに有名なコレクションが同じ空間に並んでいるのを見ると、なるほどと納得。

メルシーで買い物をすることによって私たち消費者も 
間接的に社会貢献できるシステムは、とてもステキだと思います。

赤いフィアットが置かれた中庭から入るショップの総面積は 1500 m²で、
 地下・1階・2階の3層で構成されています。
 吹き抜けで開放感たっぷりのエントランスフロアは、注目アイテムが期間限定で並ぶスペースに。
 私が訪れたときは「旅」がテーマのアイテムがセレクトされていました。
 1階にはそのほか、クリエイターブランドのファッションアイテムがズラリ。
 2階はインテリアやオブジェ、地下はキッチン・日用雑貨などがあります。
サンローランなどのハイブランドからベーシックでお手軽な価格のアイテムが 混在しながらもフランスらしいセンスでまとまっている点は、さすが。

2階には素材開発から手掛けたという雨や水に対応したウエアや雑貨が展開されていたのも ユニークだなと思いました。
また、国内ブランドに限らず、おしゃれでクリエイティブなものは 海外からも集められているメルシー。
ここ最近のパリでの日本ブームを受けてか、日本のプロダクト製品も充実。 
亀の子たわしに始まり、南部鉄の急須、ツバメノートや鯛のモチーフがアイコンの
東京の老舗石鹸メーカー「玉の肌石鹸」のウエルカムソープなどなど。
なかでも、おしゃれでカラフル、バリエーションが「mt」のマスキングテープも メルシーのヒット商品だとか。

天井まで空間を占拠する古本に囲まれたアンニュイでパリ的な空間のなか、
 穏やかな時間が過ごせる「Used Book Café」も素敵です。
カジュアルな食事をするなら地下の「Cantine Merci」へ。
有機野菜を使ったスープやサラダ、シャルキュトリーなどのヘルシーなフードが楽しめます。

カフェのメニューには南部鉄の急須でサーブされる日本茶もありました。

2014年4月21日月曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 6 「Monoprix(モノプリ)」

フランスのエスプリ漂う高級スーパーの代表格「Monoprix(モノプリ)」。

「Monoprix(モノプリ)」はフランスで最もメジャーなスーパーで創業は 1932 年。 パリ市内に50店舗以上、フランスの有名な観光地のそばなどにも数多く展開しています。 高級志向の商品ラインナップが特徴。

Monoprix はグループ企業であり、 消費者のニーズに合わせて多彩なスタイルの店舗を展開。 代表的なショップは次の4つ。

○Monoprix(モノプリ) 食料品だけでなく衣料や生活雑貨、キッチン用品、コスメ、レジャー用品などが揃う 総合スーパー。グループの店舗の中でも売り場面積の広さを誇るパリジェンヌ御用達の店。

○MONOP’(モノップ) 2005年に登場したコンビニ的なお店。Chatlet ( シャトレ ) 駅や La Defense ( ラ・デファンス ) 駅など利 用客の多い駅の構内にもあります。Monoprix よりも営業時間が長めですが、日本のコンビニのように24時 間営業という訳ではなく、多くの店舗は深夜0時まで営業。

○Dailymonop(デイリーモノップ) テイクアウト専門の店舗。おしゃれで広々としたイートイン・スペースもあります。 惣菜、サンドウィッチ、スープ、デザートなど 200 種類を超える デリ商品の豊富なバリエーションが魅力。

○beauty monop’ ( ビューティーモノップ ) 2005年末にオープンした美と健康がテーマのショップ。オーガニック製品も充実。

他にも... ○Le Resto (Monop Store・ル・レスト ) Monoprix が展開するオシャレなカフェ・レストラン。モノプリらしく、健康志向のヘルシーな ランチメニューなどが手軽に楽しめます。

モノプリはプライベートブランドも幅広く展開。 食料品では「モノプリ・グルメ」というシリーズがあり、 ジャム、ハム、ペースト、紅茶、チョコレートやクッキーなどあらゆる食品が。 プライベートブランドなので価格もリーズナブルなため、地元のみならず 観光客がお土産としてGETしていく姿も多いとか。

衣料品は日本のブランドで言えば、ユニクロや無印良品のようなイメージでしょうか。 良質でベーシックなアイテムが中心のようです。 売場を見ると基本カラーは白・ベージュ・ピンク・黒という印象でした。 毎シーズンさまざまなクリエイターとコラボしたコレクションを発表していることから、 ファッションブランドとしての地位が確立されているのでしょう。

モノプリはエコ問題への意識が高さも特徴的。 食品から衣料品まで、オーガニックな素材を使用したBIO商品が揃います。 ふつう、オーガニック製品は他の商品に比べて割高なことが多いのですが、 モノプリの製品は比較的リーズナブルな価格設定に。 この点からもBIO製品に対するモノプリの積極的な姿勢がうかがえます。 エコと言えば、日本でも人気が高いのが、モノプリのオリジナルエコバッグ。 素材はペットボトルのリサイクルだとか。 フランスでは1ユーロ程度で買えますが、日本で買うと 600 円以上します。

最後に豆知識。
パリの老舗デパートでは 「Galaries Lafayette ( ギャラリー・ラファイエット )」が有名ですが、モノプリはこの巨大企業の傘下。

そのため、ギャラリー・ラファイエットの食料品売場などでモノプリの商品を 見かけることがあります。

2014年4月9日水曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 5 「TATI( タチ )」

フランスのメガ激安ショップと言えば、 「TATI( タチ)」。
フランスで有名な激安ショップといえば、ずばり「TATI( タチ)) でしょう。 化粧品から日常雑貨、衣料品、靴までなんでも揃っていて驚くほど安い! なかでも、こちらで人気のアイテムが「ウエディングドレス」! 他の店と同じ商品が90ユーロ程度から買えるとあって、 ふだんはタチを利用しない女の子もウエディングドレスだけは ここに探しに来ることもあるようです。

その人気を受けてか、近年は数量限定のウエディング・コレクションを発表。 昨年は人気スタイリスト、ウィリアム・カルニモラ氏のデザインで、 ドレスの価格は299ユーロから999ユーロだったとか。

お店のアイコンはピンクのギンガムチェックのファサードで、同じプリントのショッピング袋も とにかく可愛い! 激安店でもセンスがいい点はさすがフランス。 ただ、店内に並んでいる服の素材や縫製のクオリティは「お値段なり」ですが。

「タチ」の創業は 1948 年。 戦後、社会が貧しかった時代に「低所得者に夢を」というコンセプトで、 チュニジア系ユダヤ人が工場から売れ残りの在庫を大量買い付けをし、 安く販売することからスタートしたとか。 確かに物価の高いパリでは驚く安さ。 今でも庶民の味方、貧乏人の救世主という役割を立派に果たしているのでしょう。 ただ、「安かろ
う・悪かろう」のイメージが定着しており、 中流以上の層からは軽蔑の対象ともなっているのが現実。 そのショップイメージを逆手に取り、セレブの中には
「タチ」で買った掘り出しものを素敵に着こなして 「これ、実はタチなのよ!」と自分のセンスの良さをアピールする人もいるとか。

元々は衣料が中心でしたが、 今では日用品・生活雑貨全般から貴金属や宝石までを取り扱っています。 ほかのスーパーでも取扱いがある石鹸やシャンプーなども激安のため、
「タチには不良品を卸しているのか?」という噂が出るほど。 ただ、食器類などは「デザインさえ気にしなければ...」というテイストですが。

多くの商品は「タチブランド」ではないものが多いのですが、 ここで買うとなぜか「タチブランド」と錯覚させられてしまう人が多いようです。 タチの存在感がなせる「タチ・マジック」といったところでしょうか。 参考までにファッションアイテムの価格帯は、

ジャケット•コートで20ユーロ、 ワンピース・ジーンズ・セーターは、10ユーロ、 ブラジャーは6ユーロ、ショーツは単品で3ユーロという感じでした。

2014年3月19日水曜日

パリ&ロンドン 視察レポートその 4 「PRIMARK(プライマーク)」

英国の「しまむら」的存在、PRIMARK(プライマーク)。

プライマークはイギリスで人気のファストファッションブランド。 ウェアはもちろん、シューズ、バッグ、日用雑貨まで揃います。 いわば英国版「しまむら」。アメリカで言えば「フォーエバー21」。

1969 年アイルランドのダブリンにて最初のショップがオープン。 アイルランドでの成功を経て、70 年代にイギリスに進出。 90 年代までには両国に約 60 のショップを構えるまでに成長しました。 拠点をイギリスに移し、2000 年代以降はスペイン、ドイツ、オランダなど欧州各国に進出。 今では欧州で 250 以上の店舗を展開する人気ブランドになっています。 日本にはまだ上陸していないのが残念。
オックスフォード・ストリートに旗艦店をオープンしたのが 2007 年。
店内は、いつ行ってもセール中のような大賑わいだそうです。

こちらのショップは 1階にレディスウエア、ランジェリー、ホームウエア、靴下類など。 2階にメンズ、キッズ、ファッショングッズ、インテリア関連など。

このお店では、ほとんどのアイテムが£10ぐらい。 レディス・メンズともにスーツの上着が£30ですが、 これがプライマークの上限金額のようです。 Y シャツは£5ぐらいで、特筆すべきは、ネクタイが£1で買えるところ!

革靴が£11、帽子や手袋など小物が£1~2、靴が£6~18、  ジーンズが£15、シャツが£3~6といった感じ。 その他、ちょっとおしゃれなレディスのブラウスやジャケットも£5~10で買えます。 キッズファッションはほぼ£6以内。

リーズナブルに買える分、生地がペラペラであったり、 とても品質がい
いとは言えませんが、 トレンド・アイテムをワンシーズンだけ楽しみたい場合にはぴったり。 すぐに着られなくなるキッズアイテムが安く手に入るのも魅力です。

日曜日の夕方ともなると店内はかなり混雑するようです。 レジの前にはお客さんが常に30人近く並んでいる場合も珍しくないとか。 今回、ロンドンの物価の高さを痛感した私にとってもプライマークの人気は頷けます。

プライマークの店内には目のつくところに 「私たちは常にプライマークの製品を生産している工場の労働者の労働環境の改善を試みています。」といったスローガン。 プライマークの製品はすべて海外(インド、中国、ベトナム、バングラデッシュ、トルコなど)で生産され ているのですが、これら海外の工場で働く人々の権利を尊重しているという 企業の姿勢をアピールしているようです。 また、労働者の権利・生活環境の向上、女性の権利の向上などのために、 具体的にどのようなことをやっているかもオープンにしています。 プライマークの企業理念に
「従業員の権利を保証し、尊重することが、会社が成長を続けるための鍵」があり、 それをつねにユーザーにもアピールしている点が興味深いな、と思いました。

●RRIMARK Oxford street ( プライマーク オックスフォード・ストリート ) 住所:499 Oxford Stree, London, W1C 2QQ URL:http://www.primark.co.uk/ 電話:020 7495 0420

営業時間:8:30 ~ 22:00、土曜 8:30 ~ 21:00、日曜 12:00 ~ 18:00 アクセス:Central Line・Marble Arch 駅から徒歩約5分