2016年1月27日水曜日

ミニマルに生きると、すべてが身軽になる!

9章 

ミニマルに生きると、すべてが身軽になる!

●「持たない主義」を選択した若者たち

 時代の変化に伴い、人々の価値観はめまぐるしく変わっていきます。時代研究のひとつとして、私たちがよく耳にするのが、世代論。例として、過去の代表的な世代をご紹介します。1940年代中頃以降生まれの「団塊の世代」、1960年ごろ以降の「新人類世代」などは耳にしたことがあるでしょう。1965年ごろ以降は「バブル世代」と呼ばれています。短い周期で5年前後、長くて10年前後でくくられ、それぞれにネーミングが。その時代を端的に捉えたものである世代の名前を見ると、当時の時代背景がなんとなくイメージできます。
 1980年ごろから1988年ごろまでに生まれた人が属する世代の名称はというと、「ミニマル(ミニマム)ライフ世代」だそうです。「ゆとり世代・さとり世代」のひとつ前の世代を指すのですが、少しマイナーな名称かもしれません。

【主な世代の名称とその時期】

1947〜1949年   団塊の世代
1950〜1964年   しらけ世代
1961〜1970年   新人類
1965〜1969年   バブル世代
1970〜1983年   氷河期世代・失われた世代
1971〜1983年   団塊ジュニア
1980〜1988年   ミニマルライフ世代
1987〜2004年   ゆとり世代・さとり世代


 「ミニマルライフ世代」が生まれたのは、昭和末期(※昭和は1989年1月7日まで)。思春期にバブル崩壊、阪神淡路大震災、アメリカ同時多発テロなどを体験したことでリスクを避け、安定志向であるという点が特徴とか。なるべく消費を抑えて将来に備える意識が高い傾向にもあるそうです。確かに彼らが育った時代背景を見ると、物の価値がひと晩でゼロになることもあり、日常はいつ崩れるか分からないということなどを体感したはずです。
 一方、少し前のバブル時代は、この世の春を謳歌していた感があります。ブランドブームなども合わさり、高いブランド品を躊躇なく手にしている人も多く、また土地が高騰しているにもかかわらずマイホームを手にすることが当たり前だった時代。それが終わりを告げる時が来るとは、誰も思っていなかったのではないでしょうか。そして迎えたバブルの終焉が1991年ごろから1993年。追い打ちをかけるように1995年に阪神淡路大震災を目の当たりにしたのです。同じ年の3月には地下鉄サリン事件という未曾有のテロ事件が。豊かで平和だったはずの日本を根底から揺るがす出来事が矢継ぎ早に起こったのですから、人々の価値観が大きく変わったのも無理はありません。
 昭和末期に生まれた「ミニマルライフ世代」は、今やアラサー。世の消費を、そしてトレンドを牽引する層である彼らの考え方が昨今の世相にも反映されてきているように思えます。たとえば、いまどきの若者たちを語るうえで、よく耳にする言葉が「離れ」。「車離れ」「飲酒・飲み会離れ」「野球離れ」「ブランド離れ」……。かつての若者たちの趣味・嗜好の定番から、ことごとく距離を置くようになったと言われるのが、いまの若者たち。市場のデータを見ても、年々、車の生産台数や国内の販売台数は減少し、野球のテレビ中継の視聴率は下がり、ビールや発泡酒の売り上げも伸び悩んでいるのが現状であり、その要因が若者の購買欲の低下とも言われています。
 確かに、かつての若者たちが当たり前のように手にしていたアイテムに対し、いまの若者は食指を動かされないように思えます。そのことからも「経済大国日本」は、ひとつの転換期を迎えていると感じざるを得ません。
  戦後、高度経済成長期をがむしゃらに突っ走り、バブルという経済のピークを迎えたのち、バブル崩壊を経て物質主義からの変換を体験した、日本。これからは、より精神的に成熟した社会を築くべく、新しい1歩を踏み出しているのではないでしょうか。そして、そのシンボル的存在が、「ミニマルライフ世代」が牽引する「ミニマルライフ」なのかもしれません。この章では、「ミニマルライフ」について考察していきたいと思います。

2016年1月20日水曜日

ファッションは内面を映す鏡である

★ファッションは内面を映す鏡である

 躍動的なファッションができるときは精神面も健全であると考えられる。以下に、私の体験談を紹介しておこう。仕事でストレスが重なっていたとき、私は無意識のうちに3日間、同じ服で勤務をしていた。入浴をしていなかった訳ではなく、朝、服のコーディネートを考える気力がわかなかったのである。化粧をする気もせず、髪の毛は無造作にひとまとめにしていた。3日目、鏡の中の自分を見て初めて自分の内面の危うさを自覚することができた。じぶんが変だと意識できた時点で立ち直る事ができたのだが。
 私の体験も踏まえた上で述べるが、ファッションはストレスのバロメーターに成りうる。服のコーディネートやヘアメイクが均一したパターンから抜け出せなくなったときはストレスのサインを疑ってみてもいいだろう。
 変化の無いファッションは内面の危機管理にとって重要なだけでなく、コミュニケーションをする相手にとっても、時として有り難くないメッセージを発信してしまうことがある。たとえば、恋人や夫などの身近なパートナーに対して同じジャージウエア姿しか見せないとか、特別な記念日にも地味なファッションしかしない場合、相手に「あなたに会うことは私の重要事項ではありません」と伝えてしまう恐れがあるのだ。「心を許している相手だから、大丈夫」が通用しないかもしれない。ファッションに少し気を遣ってみることで「あなたに会えてうれしい。私なりにファッションにも気を遣っていますよ」と、非言語のメッセージを発信することができる。そんなメッセージを受け取った相手に対して好印象を与えることが期待できるのだ。「親しき仲にも礼儀あり」なのである。ふだんのファッションも見直すだけでまわりの世界がいままでよりもっと心地いい世界に変貌するかもしれないのである。ファッションを最大限に有効活用して有意義な時間を過ごして欲しいと切に思う。

2016年1月13日水曜日

婚活は「こんな生活がしたい」を語る服装で

★婚活は「こんな生活がしたい」を語る服装で。

 ビジネスシーンとは違い、女性らしさを最大限にアピールしなければならないシーンが、婚活ではないだろうか。最近はどの女性誌を見ても、女性向けの情報サイトを見ても「婚活で成功するためのファッション」を扱った記事が多い印象だ。高田流のおすすめ婚活ファッションについて記述しておこう。
まず、基本をあげるならば以下の通りである。
・じぶんのパーソナルカラ―のなかでもよく似合う明るめのカラ―の服を着る。
・やさしい(女性らしい)オーラが出せるようなファッションや小物使いをする。
・相手の情報が事前にわかっていればペーシングをする。(たとえば、お相手が公務員ならきっちりした印象の服装を心がける……など)

 知り合いの独身女性と婚活ファッションについて会話していたときのことである。「ジャケットスタイルはない。せめてカーディガンではないか?」という発言があった。私の個人的見解では、スタイルはワンピースでもジャケットでも問題はないとしている。重要なのは、見合い相手に「私はこういうファッションをしていたい」という発信ができる服装を選ぶべきであるとする。例えばケリーバッグやなどのハイブランドのバッグを持つのであれば、「私の価値観は一流品が持てる生活をすること」と発信することになる。逆「ジャージを着てのんびりする生活スタイルを良しとする」と発信したい場合はジャージを着用すればいいのである。自分の人生は自分がプロデュースすればいい。
 さらに婚活では「3K」を心がけておこう。それは「キチンとキレイにキメる」。就活の場合は「3S」であり、婚活の場合は「3K」を指針にしたコミュニケーションをお勧めする。

2016年1月6日水曜日

あなた自身をプレゼンテーションする


★あなた自身もプレゼンテーションのツールのひとつです

 知り合いの大人女子が次のようなことを言っていました。
「最近の女子は、プレゼンテーションのとき、いつも黒スーツのような気がする」。
就職活動でも黒スーツ、プレゼンテーションでも黒スーツ……。
黒スーツはワーキングウーマンの免罪符になっているようだ。
若い女性ほど、
黒色に対する何かしらの信頼があるように見受けられる。
ちょっとした会合に出るときにも黒のコーディネートが多い。
若い女性どうしの集まりであるなら黒を着ていけばおしゃれに見えるということもあるのだろう。
しかし、日本人でほんとうに黒が似あう人は意外に少ないことはあまり知られていないようだ。
パーソナルカラーでいえば、ウインタータイプの人。
黒でも自分自身の存在感が消えることは少ないはずである。
ほかのカラ―タイプ(スプリング、サマー、オータム)の人の場合は印象操作が難しくなる。
プレゼンテーションのファッションのポイントは、考えることである。
プレゼンの内容を考えたうえでファッションを選択する必要がある。
たとえば、私の場合、ファッションに関するプレゼンがほとんどなのでプレゼン内容に合わせた服を着用する。
そうすれば、プレゼン中に「たとえば、今日、私が着ている服のような……」と話題にできる。
プレゼンに臨むときはじぶんのファッションもビジネスツールのひとつとして考える。
加えてこだわりの小物を持つのも有効である。
何かひとつ、会議の席で身のまわりにじぶんらしさを映す小物を置く。
私の場合はオレンジ色の小物にしている。
オレンジ色のペンケース・名刺入れ・眼鏡ケースなどである。
理由は、オレンジは私のマインドカラ―であるからだ。
オレンジを持つことで私もパワーが得られ、相手に与える印象操作もしやすくなる。
自分のマインドカラ―の小物をひとつ、用意することをお勧めする。
ファイルやペンなどのステーショナリーグッズ、書類を出すビジネス用のバッグ、時計……。
プレゼン中などに仕事相手が見える視界に入れているようにする。
それだけでも、相手の無意識にあなたという人間のちょっとした特徴が刷り込まれているのだ。
全体のトータルコーディネートとしては5色以上は使わないという配色のルールを守る。
眼鏡やアクセサリーなどは、ゴールドやシルバーなどのメタル色を揃えておく。
基本、自分自身もプレゼンテーションの一部であり、
その場に存在する全てがコミュニケーションツールになることを忘れないでおこう。