2015年9月16日水曜日

「マインドカラ―」とチャクラ

マインドカラ―の基本色は、レッド・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルー・インディゴ/ネイビー・バイオレットの7パターン。これらの色は、人間のチャクラの色とも重なっているとされます。チャクラとはサンスクリット語でもともとの意味は「車輪・円」。ヒンズー教のヨガにおいては人間の頭部や胸部・腹部など7か所で、車輪のように回転しながら光を放っているとされる場所のことを指します。7つのチャクラは、それぞれがある周波数に同調し、1か所が1色、計7色の光を発していると考えられ、この光は別名「オーラ」。つまり、ヨガの考え方で言えば人間が持つ7色の光は人の身体や精神面と、とても深くつながっているわけです。自身のマインドカラ―を知ることで、現在の自分の体調やこころの状態を知る手がかりになりそうです。 

 ヨガ的な考え方と心理学を融合させたのが、カラ―メンタリズム。ここからは、カラ―メンタリズムによる7色それぞれの意味について解説します。

カラーメンタリズムに基づくオーラカラーの意味と活用法
●パワーレッド(第1チャクラ)……「エネルギーをくれる色」
ボトム・下着・パンプス・ペディキュアなどに赤を使う。
ただし、口紅やマニキュアはNG。
上半身に使うと意志の強さ・自信の強さを必要以上にアピールしてしまうので、下半身に。
そうすれば、さりげなく行動力・実行力につながり、女性らしさもアピールできる。

●オレンジ(第2チャクラ)……「コミュニケーションを助ける色」
繁栄と富・人生に多くの喜びを与える色。
男女間の肉体的なコミュニケーションを円滑にしてくれる色でもある。
創造力をかきたてて、楽しい時間を過ごしたいときにぴったりの色。


●イエロー(第3チャクラ)……「知性と思考・栄光と富の色」
ゲーテいわく「明るい黄色はおだやかで陽気、やわらかな刺激をもつ」。
しつこくなると理屈っぽくなったり、気分屋で情緒不安定になりやすくなるので要注意。
軽やかで心地よい黄色は好印象。派手だと嫌われる。

●グリーン(第4チャクラ)……「こころのリセット・再生・回復の色」
新芽の色で、新しいことのはじまりを予感させる希望の色。
ヒトやヒトの生き方に変化や成長をもたらす色でもある。
注意したいのは、若さと経験のなさをあらわす「青二才」のイメージを持つ色でもあること。

●ブルー(第5チャクラ)……「気持ちを鎮めてくれる色」
あせりやいらだちのあるときに、気分を落ち着かせる。
愛と平和を象徴し、誠実さや信頼を感じさせる色。
さびしさ・冷たさ・憂鬱・未熟さを表す色でもある。

●インディゴ/ネイビー(第6チャクラ)……「未来を見通す色」
高い霊性を象徴する「第3の目」を表す色。
献身・慈悲の色で、じぶんにも他人にも忠実であることを促す。
精神的な達成・洗練された魂のイメージにつながる。

●パープル(第7チャクラ)……「自身の潜在意識と深くかかわる色」
目に見えない世界。精神世界や宗教にかかわりを持つ。
愛情と冷静さを持ち合わせ、決してヒトには頼らない。
孤独を好み、現実世界から距離を置きたいと思っているときの色もある。

  色の効果をさらにわかりやすくまとめたのが、次の表になります。たとえば、翌日のファッションコーディネートを決めるときの参考にしてみてください。インテリアのアクセントカラ―に使ってみるのもおすすめです。

表D 【ラッキーチャンスを運ぶカラーメンタリズム>

2015年9月9日水曜日

パワーアップする「マインドカラ―とは」

色には、それぞれの人の肌や髪の色など外見の特徴にマッチしたパーソナルカラーがあることは解説しました。実は色には別の側面があります。それは、他人には見えない内面の色。個人の考えかたや行動と、色とは心理学的に密接なつながりを持っているのです。それはマインドカラ―と呼ばれます。
 マインドカラーの解説の前になぜ、色が人間に影響を与えるのかについて、簡単に説明しておきます。人はふだん、色を無意識に見ていますが、そこから多様なメッセージを受け取ってもいるのです。強い影響力を持つ色としてあげられるのが、赤。たとえば、信号の赤や道路工事の標識、激安セールのチラシなど人の注意を引きたい場合や危険を知らせたい場合に赤がよく使われているのは周知の事実。理由は赤が人に対して強い影響力を持つ色とされているからです。千々岩英彰氏は「赤い照明に照らされると血圧が上昇したり、体温が上がったり、呼吸や脈拍が速くなったりするといわれている。つまり、人間の交感神経に作用してエネルギー代謝を盛んにするということになる」と著書で解説しています。赤とは逆の作用を持っているのが、青。「青系統の寒色に照らされると、血圧や体温は低下し、呼吸や脈拍がゆっくりしたものになる。副交感神経に働いてエネルギー代謝を抑制するわけである」としています。1958年、アメリカの心理学者R・ジェラードが行った実験でも同様の結果が得られています。実験では赤や青の光を被験者に当て、どのような反応が見られるかを調べたそうです。その結果、赤い光では被験者の血圧が上昇し、呼吸数・心拍数・脈拍数・まばたきの回数などが増え、青い光の場合はすべて赤とは逆の反応を示したとか。
 このように色を見るだけで人の気持ちにはいろいろな変化が起きるわけです。この色の効果を心理的に活用しよう、というのがマインドカラーなのです。マインドカラ―とはつまり内面の色。いつもじぶんが身近に感じていたいと思う色です。パーソナルカラーとは違い、マインドカラーはじぶん以外の第三者に影響しません。マインドカラ―を利用してみても環境や人間関係に必ずしも期待する効果が得られないばかりか、逆効果になるケースもあるので取扱いは要注意。と、いうのもマインドカラーには対人関係と同様、相性があるからです。対面する相手のマインドカラ―があなたと同系色の相手であれば、自然と気が合うので人間関係も構築しやすくなります。これはマインドカラーから得られる良い効果です。ところが、あなたと相手のマインドカラーが赤と青のように対極する色だった場合、無意識下で反発しあってしまい、ぎくしゃくした人間関係になってしまう危険性があります(ただし、お互いが持っていない要素を補うことができるので良いパートナーになる可能性もあるのですが……)。不特定多数を相手にする社会生活においてはマインドカラ―を効果的に利用するのはなかなか難しく、諸刃の剣になりやすいということを留意しておく必要があります。期待に反する影響を相手に与えないようにするには、他人から見えないように身につけるという方法もあります。

 結論として、マインドカラーは良好な対人関係の構築に利用するよりも、自身の深層心理に働きかけるサポートとして考えたほうがいいでしょう。では、[表C]を参照の上、マインドカラーをみつけてください。最もチェックの数が多かった色が現在の自身のマインドカラ―、すなわち、あなたにパワーをくれるパワーカラーとなります。

表C マインドカラー(パワーカラー)をみつけよう













マインドカラ―は自身が思っていた通りの色だったでしょうか。意外な色だったという人もいると思います。ここで補足しておきますがマインドカラ―は永久不変ではありません。そのときどきの心理状態によって変わってきます。今回のチェックで判明したマインドカラーは、現在の環境下において内面が欲している色と考えられます。今後、環境や人間関係などに大きな変化があった場合はマインドカラ―が異なる色になっている場合もあるので、節目節目でチェックしてみてもいいでしょう。
 では次に、それぞれの色が持つ意味を記します。

マインドカラ―・それぞれの意味
●レッドがマインドカラーの人= エネルギッシュで活動的。競争心があり意志が強い。
 キーワード……意志・決断・行動
●オレンジがマインドカラーの人= まわりを楽しくさせる。創造的で芸術家タイプ。
 キーワード……創造・挑戦・協調
●イエローがマインドカラーの人= 明るくユーモアがある。知的で好奇心が強い。
 キーワード……知性・自信・思考
●グリーンがマインドカラーの人= 調和を大切にする。目的がはっきりしている。
 キーワード……調和・平和・自然
●ブルーがマインドカラーの人= 面倒見がいい。人の助けになることを好む
 キーワード……責任・冷静・誠実
●インディゴ/ネイビーがマインドカラーの人= 内に秘めたものを持つ。未来を見通す力を持つ。
 キーワード……洞察・判断・威厳
●バイオレットがマインドカラーの人= カリスマ的な存在。芸術的な感性をもつ。
 キーワード……品格・信仰・個性

 マインドカラーそれぞれの意味を見て「なるほど!」と納得するケースもあれば「そうかなぁ」と違和感を覚えるケースもあることでしょう。あくまで一つの指針ではありますが、潜在的なパワーを得るためのヒントにはなります。
繰り返しますがマインドカラ―は、必ずしも似合う色と同一ではありません。自身が似合う色とは別の色や対極する色がマインドカラーとなる場合、コーディネートの際には注意が必要です。たとえば、パーソナルカラーが「サマータイプ」でマインドカラーが「レッド」だとしたら? 「サマータイプ」の人にとって濃い色や原色はNGカラーなのに赤い色の服をコーディネートしてしまうと、あまりうれしくない効果が得られてしまいかねません。「マインドカラ―の服だから元気になれるだろう」という期待とは裏腹に、外見に対してのマイナス効果を与える危険性もあるわけです。もし、似合わない色がマインドカラ―だった場合、顔色やイメージに影響のないところに秘かに使うことが得策でしょう。たとえば、下着やペディキュアなどでもいいし、バッグの中に入れた小物でもよし。マインドカラ―は人に見せる必要はありません。自分自身が身につけていることがわかっていれば心理面でいい効果が期待できるのです。

2015年9月2日水曜日

あなたのパーソナルカラーは?

さて、色を戦略的に利用したときの効果については十分お分かりいただけたと思います。ここからはじぶんに似合う色探しをはじめたいと思います。あなた自身の髪・瞳・肌の色に合わない色を身につけてしまうとイメージが暗くなってしまったり、実年齢より年上という印象を与えることがあるのです。まず、顔の印象に与える色の影響力についてまとめてみました。

表A  【顔色の効果】














[表A]を参照すれば色の影響力は一目瞭然でしょう。似合う色を着たときと似合わない色を着たときとでは、顔色が健康的か不健康かにはじまり、目の下のクマやシミ・シワを目立たせてしまうことすらあるわけです。「瞳に輝きがあり、生き生きとした表情である」と見られるか、「どんよりとした目つきで老けた印象である」なのか色選びによって格段に相違を見せるのです。実年齢より若く、肌も実際より美しくに見える効果も色の使い方しだいで可能だとわかれば、利用しない手はありません。
 それでは、いよいよじぶんに似合う色探しです。 [表B]のそれぞれの項目で該当する言葉にチェックを入れてみてください。最もチェックが多かった項目があなたのカラ―タイプになります。診断の結果、「じぶんの好きな色と似合う色が違う!」という方は、要注意。いままで、好きで身につけていたアイテムが自身の魅力を損なう結果を招いている可能性があります。この表をもとに、自身のワードローブをチェックしたうえでコーディネートしてみてください。あなたを見る周囲の目が変わったり、自身のモチベーションが上がるなど、何らかの変化を感じていただけると思います。

表B 【あなたに似合う色は?】














表B 補足
●スプリングタイプはイエローベースで、明るく、若々しい色が似合うタイプ。
 NGカラーはグレー・暗い色
●サマータイプはブルーベースでやわらかくて、エレガントな色が似合うタイプ。
 NGカラーは原色・濃いめの色
●オータムタイプはイエローベースで落ち着きのあるナチュラルカラ―が似合うタイプ。
 NGカラーはグレー・ピンク
●ウインタータイプはブルーベースでシャープではっきりした色が似合うタイプ。
 NGカラーは茶系・オレンジ系

著者の友人は自身のパーソナルカラーを知った翌日、自身のカラータイプの服を着て出勤すると同僚に「何かいいことあったのか?」と声をかけられたそうです。おそらく、いつもよりも「いきいきと楽しそうである」という印象を相手に与えたのではないでしょうか。正しい「似合う色」を知り、活用することでうれしい体験が増えるのではないかと思うのですが、いかがですか?